はぎわらファーム of 銚子セレクト

国道の信号を海の方に曲がって2キロくらい走って！と言われ、
細い坂道をくねくね走る、走る。山の中を下って行くようなおかしな感覚。と思ったら、視界がぱっと開け、辺り一面、緑の野菜畑。その土は赤く、
その向こうに、真っ青な海が広がっている。
屏風ヶ浦と刑部岬とが、ぶつかった崖の上に広がる畑だ。
当然ながら、この季節、トンネル栽培のメロンは見当たらない。
年明けからがメロン作りの始まりだ。



試行錯誤の末に出来た、独自の配合の有機肥料を使っての土作り。
これが、何より一番大事。
作物は土が作る。私は管理をしているだけ。と　萩原さんは言う。
土作りに自信が有るから言える言葉だ。
ハウスで種を蒔き、発根、発芽、苗移植と気の抜けない作業が続く。
交配はミツバチがお手伝い。
収穫まで約150日、水、温度を管理し、太陽の恵みと、海からの南風を受けて
甘さぎっしりのメロンが仕上がる
糖度は16～18度と高いが、えぐみや、雑味の無い上品な味。
そして、爽やかで、透明感の有る香りだ。
そんな自信一杯のメロンは、出荷組合を通さず自身で直販している。
メロン作りを始めて30年。口コミで遠方から買い求めに来る客が引きも切らない。
宅配便の伝票も山積みになる。
数種類のメロンが6月下旬から8月上旬まで楽しめる。その季節が待ち切れない。

　　　　萩原さんの、畑の横を流れる磯見川は海に流れ込んでいる。
　　　　何と鮭が遡上してくるそうな。是非見てみたいものだ。